最終更新日:2025年10月2日
英語力の証明として多くの方が受験している英検®は近年、大学受験において出願資格・加点制度・英語試験の換算や免除といった優遇の広がりを見せています。本コラムでは、英検の最新情報を整理しつつ、合格に近づく学び方の“要”をお伝えします。
|2025年スタート!「英検® 準2級プラス」とは
英検® 準2級プラスは、準2級と2級のレベル差の解消を目的に新設された級で、準2級合格後の“次の一歩”として導入されたものです。試験形式は2級とほぼ同じため、早期からの対策がそのまま2級対策にもつながるのが大きな特長です。準2級合格後のモチベーションを保ちながら、着実にステップアップしたい方にとって魅力的な選択肢です。
|大学入試で進む「英検®優遇」—出願資格・加点・換算・免除
近年の大学入試において、英検®の活用できるシーンが増加しています。2025年度入試の例から、どのような優遇措置があるか、確認してみましょう。
- ①出願資格
- ▷英検®2級以上取得(明治大学商学部)
- ▷英検®準1級以上取得(青山学院大学国際政治経済学部)
- ②加点制度
- ▷英検®2級取得で10点、準1級取得で15点が総合点に加点(早稲田大学国際教養学部)
- ③英語試験への換算
- ▷英検®CSEスコア25000以上で入試英語試験の85%得点に換算(慶應期塾大学文学部)
- ▷英検®CSEスコア2300で入試英語試験の85%得点に換算(立教大学全学部)
- ④英語試験の免除
- ▷英検®準1級以上取得で英語試験免除(法政大学国際文化学部・中央大学文学部)
いずれも、英検®2級以上で優遇を受けられるケースが増えており、2級を高スコアで合格、あるいは準1級以上の取得で、MARCH以上の難関校でも優遇を受けられることが多いのが実情です。英検®は入試前に複数回受験できるため、計画的に受検して有利に入試へ臨みましょう。
|なぜ「英会話」が英検®合格のカギになるのか
4技能を“ばらばらに”ではなく“融合して”学ぶことが、英語を習得する上でとても重要です。では、具体的になぜ、英会話で身につく能力が英検®合格につながるのでしょうか。
■総合コミュニケーション力
- 英会話では、相手の話を理解する力(聞く)、相手の発言を理解したうえで自分の考えや気持ちを英語で伝えられる力(話す)、会話を維持し発展させる力(やりとり)を鍛えることができます。こうした総合コミュニケーション力の定着は、リスニング問題の先読みや文脈理解にも直結します。
■正しい発音
- 正しい発音・イントネーションの習得は、スピーキングだけでなくリスニング強化にも効果的です。自分の発音を耳で確認することは、語彙定着の確認にもつながり、音声情報に対する反応速度を高めてくれます。
■語彙力と表現力
- 英会話の頭の中で瞬時に文法を組み立てる過程は、瞬発力・思考力・語彙運用力を総合的に高めます。加えて、会話を通じて異文化や価値観の違いを学ぶことで、場面に応じたフレーズや表現を選べるようになり、英作文など表現課題にも活かすことができます。
■対応力と自信
- 日常的に英語で話すことで、スピーキングに対する抵抗がなくなり、使える実践的な英語力が身につきます。英会話は相手がいてこそ成り立つので、日ごろの成果がスピーキングテスト本番でも発揮されます。
|IBイングリッシュの推奨ロードマップ
IBイングリッシュでは、到達目標の“見える化”として、小6で英検®4級、中3で準2級、高校卒業までに準1級の取得を推奨しています。学年に応じた段階設定により、無理のないステップアップと目標逆算が可能になります。
例えば・・・
小学生ー語彙・フォニックス・英会話で土台作り+4級
中学生ーリスニング・長文の量×会話アウトプットで準2級
高校生ー実用表現・要約・英作文・面接演習で2級〜準1級
|まとめ—「入試で活きる資格」と「使える英語力」を両立しよう
- ▷2025年度から「英検® 準2級プラス」の導入で、準2級→2級のステップアップがさらに明確に。また、準2級プラスを受験することが早くからの2級対策につながります。
- ▷大学入試では、出願資格・加点・換算・免除の英検®優遇が拡大。2級以上の取得や準1級で、MARCH以上の大学でも有利となるケースが増えています(年度ごとに募集要項の確認は必須です)。
- ▷合格のカギは、4技能の統合学習×英会話。発音・イントネーション、対話の即応、要約・再表現まで、「使える英語力」を日々の練習で育てることが、スコアと実力の両取りに直結します。
IBイングリッシュでは、学年別ロードマップを基に、英検®合格に必要な4技能を融合して学ぶことで、資格取得と言語運用能力向上の両方をサポートします。是非一度、無料体験をお申し込みください!