2025.07.11
最終更新:2025年7月11日
目次
子ども向け英会話教室の値段は、月謝・月額だけ見ても分かりません。「月謝8,000 円なら家計に優しい」と思って英会話教室を探していたが、入会時の初期費用の見積もりで全く予想外の金額になっていたり、入会後に途中解約しにくい料金であることに気づいたり、そのような声を聞くことがあります。
英会話教室は、月謝料金だけでなく、教材費、維持管理費、システム費など、様々な費用が設定されていることが殆どです。重要なのは、このような費用の構造を理解しておくことです。
しかし、料金体系がすべてオープンになっていないケースが多いのです。広告で記載される値段としては月謝金額のみで、「安い」と思わせて集客することが一般的です。また、すべての料金項目・金額を公式サイト・ホームページに明示していない場合もあります。
英会話教室を選ぶ際には、もちろん目的に沿ったサービスか?内容の充実度はどうか?等を確認することはもちろんですが、大きな落とし穴として、「隠れた費用がないか」確認をすることが大事なポイントです。
本稿では、よくある料金トラブル・不満だけでなく年間総額での料金比較方法を詳しく説明し、失敗しない料金確認のコツをお伝えします。
料金に関する不満・トラブルは、大きく5種類に整理できます。いずれも「聞いていなかった」「説明があいまいだった」が根っこにあります。必ずしも英会話教室が悪いわけではなく、英会話教室を選ぶ消費者として、料金体系の全容および各費用の意味は、把握しておく必要があります。
1.高額教材の“一括購入”を勧められた
英会話教室によっては、入会時に年間教材費として数万円を超える支払いが求められる場合があります。途中でサービスに不満を感じても、書き込みなどをしてしまったテキストは返品不可。返金対象外の費用になってしまい、「途中で別の英会話教室に移るということが実質できない」ことも想定されます。「年間教材費を月割り計算すると、月謝は安かった教室も、実はトータルで高かった」ということもあります。
また、入会時に、数十万円するフルボリュームの教材セット購入が必要な教室もあります。支払い条件としてはローン契約可能なこともありますが、やむを得ない理由で退会することも考慮して、ローン返済だけ残るということが無いか、しっかりと条件を確認しましょう。
途中で子どもが英会話をやめたくなった、他の教室も考えてみたくなった等、環境変化のリスクも踏まえ、どの費用をどういう条件で支払うのか、理解したうえで入会手続きをしましょう。
2.“システム管理費” “維持費”など名目を理解しないまま支払う月額費
月謝以外のこれら費用は、値段設定されている英会話教室が殆どです。英会話教室の視点で考えると、英会話レッスンを提供するためにかかる費用は、講師・スタッフの人件費だけでなく、家賃、生徒管理システム費、運営教室でかかる光熱費・設備費があります。運営上必要な費用項目ではありますが、それを理解しないまま、初期費用や月額費を見ると不当な料金に思えてしまうことがあります。
費用の詳細を質問したときに、誠実に回答してくれる教室もあれば、そうでない”隠れ費用”化する教室もあります。月謝料金以外に、どのような費用項目があるかを必ず確認しましょう。また、各費用が正当な値段設定されているか、他の教室と比較したり、各費用項目がどういうものかを確認して、理解を深めましょう。
3. 途中解約の返金がほぼゼロ
英会話は、長く学習して積み上がるスキルであり、止めると積み上げた英語力は簡単になくなってしまうため、海外赴任や留学の直前などの短期的な目的でない限り、長期学習をオススメします。
それでも、引っ越し等のやむを得ない理由だけでなく、期待していた学習効果が得られなかったなど、途中で退会を検討することもあると思います。その時によくあるトラブルが、退会検討時に初めて知る、「途中退会での返金ルール」です。退会検討時に、「◯◯費が返金対象外であることを知らなかった」「返金額の算定ルールを初めて知り衝撃を受けた」というトラブルもよく耳にします。
特に、最初に高額な一括費用を支払っている場合や分割支払いしている場合には注意が必要です。返金ルールについても必ず事前に確認をしましょう。
4. 兄弟で教材の“お下がり”が使えない
兄弟で同じ英会話教室に通わせる場合、教材のお下がりができるか、というのは一つ費用にも影響するポイントです。
紙の教材では書き込み利用も想定されるため、お下がり不可(新規購入が必要)の場合が多いと考えておきましょう。また、教材もアップデートがされている場合もあります。最初からお下がりを前提に費用を計算していると、損した気分になってしまいます。事前に、教材のお下がり利用ができるか確認しておいても良いでしょう。
5. 実際に始めてみて気づく、割高な時間単価
月額の料金は、あくまでも最終的に支払う金額です。
「月謝は安かったけど、1クラスが10名以上で自分の子どもが英語を話す時間が全然ない」
「月謝は安かったけど、レッスン時間が短く、学習効果があるのか分からない」
「月謝は安かったけど、年間レッスン回数が他教室と比べて少ない」
このような気づきが遅くならないように、時間単価を計算しましょう。
さらに言うと、時間単価だけでなく、レッスン以外のサービス(教室外のイベント、習熟度チェックサービス、英検対策など英会話以外のサービス充実度、自宅学習サポート、留学支援)も考慮して、比較検討する必要があります。
ここからは、体験レッスンや説明会で必ず確認してほしい質問と、質問する意義を詳しく解説します。
① 年間総額の確認で、隠れコストを見つけ出す
「月謝×12 か月に教材費・維持費など費用を加えると、1年で総額はいくらですか?」
月謝が安くても、教材費や管理費で逆転することがあります。実際にかかる総額を知れば、学習効果と費用対効果を冷静に比べられます。
② 途中退会・休会の返金条件
「退会・休会の条件は?未受講分は何%返金?違約金・手数料は?」
引っ越し・病気・他の習い事との調整など、予定外の退会は誰にでも起こり得ます。
③ 教材購入方式
「教材は高額一括? 毎年更新?」
一括支払い・ローン支払いは心理的ロックがかかり、子どもに合わなくても乗り換えづらくなります。
④ 1レッスンあたりの時間単価
計算式:月額料金(教材費も月割計算)×12ヶ月÷年間レッスン数÷1回の分数× 60
40 分レッスンと 60 分レッスンを月謝だけで比べても分かりません。時間単価にすれば「質と価格の適正」が見えやすくなります。
1. 候補スクールを3~5校に絞り、体験レッスンを予約
料金だけでなく、教室の雰囲気や通学動線も大事です。何より、子どもに英会話楽しいと思ってもらうことが1番です。体験レッスンを予約して、一緒に教室の雰囲気・レッスンを体験しましょう。
2. 「料金チェックシート」を用意
上の5項目を縦に並べた簡単な表でOK。説明を受けるたびに空欄を埋めていきましょう。
3. 費用と学習効果のバランスで決める
値段最優先ではなく、時間単価 × 教材内容 × 講師質 × サービス品質を総合評価。
特に、英会話・英語学習は、長期で継続することで学習効果が見えて、定着していくものです。安い月謝に惹かれることもあるかと思います。しかし、料金体系から、安心して長期的に通うことが出来る英会話教室か確認しましょう。
さらに、英語を好きになった先に、英検取得のサポートもあるのか等、費用以外の面もよく見る必要があります。
最後に、公式サイトで総額をすべて公開している実例としてIB イングリッシュ(小学生英会話コース)を取り上げます。
公式公開の費用内訳(すべて税込)
入会金 :12,000 円
システム登録料: 3,000 円
授業料(月謝):10,800 円/月
学習サポート費: 550 円/月(半年ごと納入)
維持費 : 1,700 円/月(半年ごと納入)
教材費 : 8,500 円~/年
レッスン :60 分 × 週1、年間 46 回
講師 :外国人 + 日本人のチームティーチング
定員 :6名/クラス
※一部エリアによって料金が異なる場合があります
年間総額シミュレーション
|月額固定費合計
10,800(授業料)+ 550(学習サポート費)+ 1,700(維持費)= 13,050 円
|年間固定費
13,050 × 12 = 156,600 円
|初期費用+教材費
12,000 + 3,000 + 8,500 = 23,500 円
|年間総額
156,600 + 23,500 = 180,100 円
|1レッスン時間単価
180,100 ÷(60 分 × 46 回) ≒ 3,900 円/時間
「60 分レッスン」×「外国人講師+日本人講師の指導体制」で1時間 4,000 円弱は、大手平均(40~50 分で 4,500~6,000 円)と比較して約 20 % 低い水準です。(※2025年6月時点、IBイングリッシュ自社調査)
保護者に“安心”を与える4つの仕組み
◯費用フルオープン
入会金・月謝・教材費・維持費まで税込で公開。体験レッスンでご来校いただいた際にも紙面で提示します。
◯途中解約は未受講分 100 % 返金・違約金ゼロ
法律上の上限(20 %)より手厚い独自ポリシーで、ご安心頂けます。
◯兄弟割引
2人目は維持費が半額、3人目以降は無料です。
◯サービス充実度の高さ
英会話レッスン以外のサービスも充実しているため、学年・習熟度に合わせたコース選びが可能。安心して長期で学習できる環境です。
例:習熟度チェックテスト、授業参観、学習フィードバック面談、英検対策、英文法授業、課外イベント、自宅学習サポート
幼児から小学生までの9年間は、子どもの興味や家庭の事情が大きく変化する時期です。だからこそ、①年間総額が無理なく払えるか、②途中で軌道修正しやすいか――この2点を軸に教室を比較することが、後悔しない最大の秘訣です。
月謝の安さに飛び付かず、総額と柔軟性で判断する。
隠れコストと返金条件は入会手続き前に必ず文書で確認する。
時間単価でレッスンのコスパを数値化してみる。
この記事のチェックリストを手に、ぜひお子さまにぴったりの英会話教室を探してみてください。費用をクリアにすることは、子どもが英語学習を“継続できる楽しみ”にしていく第一歩です。
本記事を読んで、英会話教室の料金について理解が深まりましたか?
英会話は、早く始めるほど「英語が好き」になりやすく、早く始めるに越したことはありません。そして、いつ始めても遅すぎるということはありません。思い立ったときが1番のスタート時期です!
IBイングリッシュでは年間を通じて無料体験レッスンを承っております。
是非、お近くの教室を探して、無料体験レッスンにお申し込みください。